光合成する本棚

こっそりひっそり

国立新美術館 : 荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋

国立新美術館で開催中のジョジョ原画展(荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋)。

昨日ようやく行けたのだけれど、ずっと楽しみにしていたのでとても嬉しい。

f:id:lleeaaff:20180901093057j:image

 

昨年夏は仙台で行われた原画展にも行っている。いずれも原画はかなりの割合で被っているし時期もそんなに離れていないのに、今回もまた最高に「ハイッ!」って体験をすることができた。

 

仙台のときは時系列ごとに各部がそれぞれまとまっていたが、今回はテーマごとに章立てされたつくりとなっていた。

前半部については特に「一本の長い廊下に付随した各部屋」をつくるような壁の立て方がなされていたので好きな順番で鑑賞できる。ジョジョという漫画作品の足跡・変遷を辿ったような前回の原画展に比べ、一つの世界としての「ジョジョ」を意識した構成であったと思う。

 

コラボ作品の展示というのもその一環のように感じる。一種の二次創作ではあるのだが、必ずしもジョジョのストーリーやキャラクターに依存していない「ジョジョらしい作品」群。概念としての「ジョジョ」を考えさせられる。

映像作品やファッション、彫刻と分野も様々でおもしろかった。映像を観られるのは1回限りということで少し緊張してしまった。

 

下の写真は「廊下」の部分の作品たち。これらは撮影可能となっていた。
f:id:lleeaaff:20180901093050j:image

個人的な話、岸辺露伴が大好きなので『ルーブルへ行く』のパネルは軽く連写した。

 

等身大の書き下ろし原画『裏切り者は常にいる』も素晴らしかったが、個人的にはそのあとにあった漫画の原画にドキドキを持っていかれてしまった。

荒木先生の創作活動に焦点を当てた"ジョジョリロン"ゾーンを観ていたところ、ウルトラジャンプに連載中の、単行本にはまだなっていない話の原画が置かれていたので一瞬自分の目を疑った。ネタバレにもなってしまうためあまりちゃんとは観られなかったが、とにかくびっくりしてしまった。今回ばかりは単行本派であることに若干後悔を覚えかけた。ほんとうに荒木先生の「今」を追いかけた展示だった。

 

こちらは「OWSON」六本木店。美術館からは少し離れた、六本木ヒルズの付近に出現していたもの。アクリルスタンドやSPW財団のコンテナなどOWSON限定のグッズもあって、売り切れ続出なほど人気なよう。

f:id:lleeaaff:20180901133640j:image

「地図にない道」は発見できず。ほっとしたような残念なような。

 

記念のお土産。キービジュアル(東京)のポストカードとランダム封入のコースターで、いずれも原画展会場で購入したもの。
f:id:lleeaaff:20180901093053j:image

コースターは5枚セットで売られていたので、家族で買って山分けにした。裏向きに開けてくじ式にとったけどわりと当たりをもらったと思う。嬉しい。

 

手塚治虫さんに続く史上2人目、連載中の漫画家としては史上初となる「国立美術館で開催された漫画家の個展」。積極的に歴史に残していってほしいし、まだ先とはいえ終わってしまうのが勿体無い。